■「子供を笑顔にするプロジェクト」
■10月12日（水）
■東京都江戸川区・区立春江中学校

　東京都の「子供を笑顔にするプロジェクト」で谷真海が講演を行ない、大学時代に足を失った時のこと、人生を変えたパラリンピックとの出会い、トライアスロンに転向して出場した昨年の東京大会に関して話をしました。また、日常生活用の義足からスポーツ義足に履き替え、それぞれの義足についても説明しました。

　生徒からの「谷選手はなぜそんなに頑張れるのですか？練習がつらくてやりたくない時はありませんか？」との質問には、「練習に行きたくないと思うことはしょっちゅうあります。そんな時は、休んで自分が後悔しないかで判断します。一緒に闘病していた友達で亡くなってしまった方も多いので、自分はせっかくもらった命を大事に、後悔しない人生にしたいと思っています。また、目標がなければ諦めていたかもしれないけど、必ず東京パラリンピックに出たいという自分で決めた目標があったから、辛い時でも頑張れました」と答えていました。

　最後に「中学の3年間は私にとって、今の自分を作ってくれた、とても大事な時期でした。スポーツも勉強も、とうてい届かない目標だと諦めてしまうので、ちょっと頑張れば手が届く目標を掲げて達成する喜びを知り、また少し高い目標を作る。それを積み重ねた経験があって、現在も目標に挑戦し続けています。皆さんもぜひ、与えられた目標ではなく、自分で目標を作り、達成する喜びを経験してください」と伝えました。