Haruka Tachimoto
柔道家
自らの五輪出場経験を研究材料に、オリンピズムの本質を探究する異才の柔道家
小学校2年生から姉の愛と始めた柔道。高校1年生でインターハイ団体優勝を経験して以降、数々の大会で好成績を収め、柔道の名門東海大学へ進学。4年時の全日本選抜で優勝し、ロンドン五輪の切符を手にした。しかし本大会では準々決勝の試合中に肘を痛め、初めての五輪は7位と悔しい結果に終わった。
大学卒業後は綜合警備保障(ALSOK)に所属。迎えた2016年4月の全日本選抜で五輪代表の座を勝ち取り、2大会連続となるリオデジャネイロ五輪代表に選ばれた。姉妹での出場を目指していたが、姉は全日本選手権の決勝で大怪我を負い無念の敗戦。「2人じゃないと意味が無い」と現実を受け止められない妹に対し、「遥が勝つことは私が勝つことと同じ」という姉の一言が強く背中を押す。
五輪本番には柔道日本代表で唯一人ノーシードで出場。2回戦で世界ランキング1位のキム・ポーリング選手(オランダ)と対戦し延長戦の末に強敵を下すと、準々決勝でも延長戦を制し、準決勝では大外刈で技ありを奪い優勢勝ち。決勝ではジュリ・アルベアル選手(コロンビア)を抑え込み1本で破って金メダル、姉妹で目指した世界一の座を掴んだ。
2017年、27歳の時に約20年に及ぶ競技人生を終えた後は、筑波大学大学院でスポーツ健康システムマネジメントを専攻。自己エスノグラフィー(自身の経験を探求し、意識や文化などを明らかにしていく研究法)を用いてオリンピズムの本質を探究。大学院卒業後も論文を執筆するなど、現在もオリンピックを取り巻く社会や後進の選手に向けて、オリンピックの価値を問う活動に力を注ぐ。
2010年 | グランプリ・チュニス大会 | 優勝 | |
グランプリ・ロッテルダム大会 | 優勝 | ||
グランドスラム・東京大会 | 優勝 | ||
2011年 | アジア柔道選手権 | 団体優勝 | |
グランプリ・アブダビ大会 | 優勝 | ||
2012年 | グランドスラム・パリ大会 優勝 | 優勝 | |
全日本選抜体重別 | 優勝 | ||
ロンドンオリンピック | 70kg級 7位 | ||
2013年 | アジア柔道選手権 | 団体優勝 | |
世界柔道団体選手権 リオデジャネイロ大会 | 金メダル | ||
2014年 | 講道館杯体重別 | 優勝 | |
2015年 | 全日本選抜体重別 | 優勝 | |
グランドスラム・チュメニ大会 | 優勝 | ||
グランドスラム・パリ大会 | 優勝 | ||
2016年 | 全日本選抜体重別 | 優勝 | |
リオデジャネイロオリンピック | 70kg級 金メダル |
2009年 テレビ朝日ビックスポーツ賞 新人賞
2016年 テレビ朝日ビックスポーツ賞 大賞
2016年 紫綬褒章
2016年 ベストビューティストアワード 特別賞受賞
タイトル:オリンピアンの経験から反芻するオリンピズムの形成過程
~自己エスノグラフィーの観点から~
研究の動機及び目的:
真のオリンピズムとは何か。五輪憲章から紐解けば、スポーツを通じた「心身の向上」「文化や籍を超えた相互理解」「平和」であると言える。しかし現代は結果を競う勝利至上主義が先行し、その乖離によって苦しむアスリートが多数いる。本来のオリンピックが持つ価値を、自身2度の五輪出場という当事者経験から紐解き、正しいオリンピックの存在意義を社会へ発信する。
・NHK「サンデースポーツ・マンスリーキャスター」「聖火のキセキ」
・日本テレビ「踊る!さんま御殿」「POWERフレーズ」
・TBS「学校へ行こう!」
・フジテレビ「FNS歌謡祭」「VS嵐」「ジャンクスポーツ」
・テレビ東京「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~」
・BS朝日「才色兼美」「アスリートインフィニティ」
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