MENU

NEWS

最新情報

髙橋・松友ペアが全英OPでランク1位の中国ペアに勝利しベスト4!4年ぶり決勝はならず

2020.03.16 試合結果
高橋礼華 競技写真

[バドミントン:BWFワールドツアー ヨネックス全英オープン(Super1000)]
◇3月11日(水)~15日(日) ◇イギリス/バーミンガム

 

 世界で最も歴史があるバドミントンの国際大会で、今年110回目を迎えた全英オープンは、前哨戦のドイツオープンが中止となるなど、開催自体が懸念されましたが、無事観客も入った状態での開幕となりました。

 

 大会期間中にその後のオリンピック選考対象となるBWF主催大会が延期となることも発表されましたが、出場選手たちはこの歴史ある大会の頂点を目指し、各種目で熱戦を繰り広げました。

 

 2016年の全英オープンで日本人として38年ぶりの優勝を果たした髙橋礼華・松友美佐紀ペア(日本ユニシス)は、第7シードで出場。1回戦、2回戦はスウェーデンペア、インドペアをストレートで破り順当にベスト8に進出しました。

 

 準々決勝は、昨年の優勝ペアで世界ランキングも1位の第1シード、チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国)ペアとの対戦に。第1ゲームは8-11のインターバル後すぐにポイントを奪うと、松友選手のショートサーブからの組み立てで、2人らしいプレーが続き20-11と12連続ポイント。最後は髙橋のスマッシュが決まり、21-12でゲームを先取しました。

 

 第2ゲーム前半は互いに連続ポイントを重ねますが、10-11からは一転してサービスオーバーが続く展開。競り合いから逆転して20-19と先にマッチポイントを握りましたが決めきれずに再逆転を許し、試合はフルゲームに。中盤まではどちらに転ぶかわからない内容でしたが、13-12から第1ゲーム同様に圧巻の8連続ポイントで一気に勝負を決め、2016年大会以来の準決勝進出を決めました。

 

 試合後、テレ朝チャンネルのインタビューで「気持ちが入っているように見えた」と聞かれた髙橋は、「試合前に全英後の試合が延期になると聞いていたので、もしかしたらレース最後の試合になるかもしれないという気持ちで、オリンピック、たぶん厳しいとは思うんですけど、ここで優勝して終われたら納得して終われると思うので、ちょっと気持ちが入りました」と、笑顔で答えていました。

 

 迎えた準決勝は、福島由紀・廣田彩花ペア(アメリカンベイプ岐阜)との日本代表同士の対戦となりました。両ペアの対戦は、ワールドツアーでは9月のSuper1000中国オープン準決勝、国内大会では12月のTOP4トーナメント準決勝以来で、どちらもフルゲームまでもつれる接戦の末に髙橋・松友ペアが勝利していました。

 

 しかし、この大会、非常に好調なプレーを見せていた福島・廣田ペアは、準決勝でも思い切りのいいプレーを連発。髙橋・松友ペアは自分たちの良さをなかなか出せないまま、12-21,12-21と意外な大差で押し切られてしまい、2016年大会以来の決勝進出を果たすことはできませんでした。

 

 涙を拭いながら試合後インタビューに応じた髙橋は、「昨日1位のペアに勝って、体の面、気持ち的に満足してはいないんですが、なかなかうまくコートの中で動いたりプレーすることができませんでした。最後は自分たちのプレーを出せませんでしたが、昨日は世界ランキング1位のペアに勝つことができましたし、去年よりもいい成績で終われたので良かったです」と振り返っていました。

 

 パートナーの松友選手も涙を浮かべて「悔しいですけど、昨日久しぶりにとってもいい試合ができて、大会を通してはいい試合ができたと思う」と話し、「全英オープンで久しぶりに準決勝の舞台に立てたことは良かった」と語りました。

 

 さらに、全英オープンへの思いを聞かれた髙橋は、「4年前の全英オープンで中国ペア3ペアに勝って、それがオリンピックの金メダルに繋がったと思います。初出場したときには、北京で金を取ったユー・ヤン/ドゥ・ジンペアと初めて対戦できたり。本当に一番思い出に残る大会だったと思います」と噛みしめるように話していました。

 

<試合結果>
11日/1回戦◯21-13,21-13 vs Emma KARLSSON / Johanna MAGNUSSON(SWE)
12日/2回戦◯21-13,21-14 vs Ashwini PONNAPPA / REDDY N.Sikki(IND)
13日/準々決勝◯21-12,20-22,21-12 vs チェン・チンチェン / ジア・イーファン(CHN)
14日/準決勝●12-21,12-21 vs 福島由紀・廣田彩花(アメリカンベイブ岐阜)