広道 純
廣道 純
Jun Hiromichi
2004ドイツ・スイス転戦記 (04.05.15、20、22)
広道 純 2004ドイツ・スイス転戦記
レース参戦に向けて

皆さん、ご無沙汰しております。

4月21日から韓国のボンホー・リー選手が合宿に来ていたので、バタバタと2週間を過ごして、あっという間に、スイスへやってきました。 GW中は博多で合宿をして走りこんだので、今回は久々の50km/日の練習もこなせてます。
昨日(5月14日)、スイスに入って、今日(15日)は早速50kmほど走ってきました。
明日(16日)は朝7時出発でドイツ・マンハイムへ日帰りで行ってきます。 明日の出場種目は800m、1500m、5000mの3つです。
まずは800mで思いっきり自己ベスト更新で優勝を狙いたいと思います。その後、20日はスイス・イバックでダニエラ・ユーツラメモリアル トラックレースに出て、22日にシェンコンマラソンに出場します。24日に帰国し、そのままアテネ代表の合宿が大阪であるので、25日に大分へ戻ります。

昨年の練習不足をやっと取り戻せそうなので、これからが楽しみです。新しいレーサーもあと少しの加工で完成しそうです。今回は間に合わなかったけど、走るのは問題ないので全力で狙ってみます。

ドイツ・マンハイムレースを終えて

とりあえず、無事最初のレースを終えました。

ドイツ・マンハイムの結果は、200mは2位、800mは1位、1500mは3位、5000mは2位、10000mは4位と順位的にはまずまずで、あまりレース前の調整もせず、他の選手よりも俺とハインツだけがたくさん走って、この結果です。800mと200m、1500mはハインツに勝ち、5000mはハインツ1位、10000mはハインツ3位と共に大健闘でした。
タイム的にはB標準記録は切ったものの、ちょっと風が吹いたせいで、A標準までは届きませんでした。20日のスイス・ダニエラメモリアルはトラックも軽く、気候も良いし、他の選手も集まるので、全力でタイム&順位狙いで行きます。
ちなみに今日16日は急遽、ハインツの息子、ヤン(Jan)と2人でチームJJを作って、地元のデュアスロン(ラン+バイク+ラン)の大会に飛び入り参加し、車椅子+健常者のミックス部門で優勝してきました。さぁ、この調子で20日に向けてしっかり調整します。

スイス遠征後半戦に突入

スイス遠征もいよいよ後半戦に突入!後4日で帰国です。うれしい!

さて、今日はダニエラユーツラトラックレースがありましたが、実は15日のマンハイムからレーサーのマシントラブルに見舞われ、17日に溶接をして、なんとか20日のレースをと思っていると、会場に向う車の中で、新たなトラブルを発見!
で、今日はレースを諦めようと思ったのですが、現場での応急処置で午前中の1500mを逃しただけで、昼からの800mと5000mは出場できました。
こんな状況の時は、かえってリラックスできると言いますが、俺の場合は半分諦めモードになってしまいます。が、結果は800mは優勝は逃して2位だったものの自己ベストを1秒55更新する日本新でフィニッシュ。
1位のピエール、3位のハインツと集団を抜け出してのゴールでアテネでのメダルが確実に近づきました。
でも、金メダルは厳しそう!!で、最後の5000mも良いペースで進み、10分20秒69のA標準記録突破で4位でした。これで200mから10000mまで6種目でA標準突破です。大満足!!

アテネではもうちょっと絞って、確実にメダルを狙います。

さぁ、後は22日(土)のマラソンで、雨がなければ好記録も期待できそうです。でも、ちょっと疲れ気味??
とりあえず、ここまで来たら、勢いで頑張ります。

シェンコンマラソン報告

残念ながら、最後のシェンコンマラソンは応急処置したフロントフォークがぐら付き、あえなくリタイヤという結果になってしまいました。でも、一緒に練習していたハインツが見事、2位に入りました。タイムも1時間22分台の好タイムで、ちょっとホッとしています。

今回は、マシントラブルに悩まされましたが、7月1日、2日にあるオリンピックの1500mエキシビジョンレースの予選会(アトランタ)までに、何とか仕上げて、きっちりと結果を残し、8月22日にはオリンピック会場に居られるように頑張ります。パラリンピック以上に、大きな目標なので、残り1ヵ月はトラック練習に集中して、がんばります!

みなさま、応援ありがとうございました。

パリマラソン結果&近況報告(04.04.04)
広道 純 パリマラソン結果&近況報告
4月2日日本を飛び立ち、現地時間の同16時50分にパリに到着し、そのまま大会事務局のバスでパリ市郊外のホテルに入りました。1年ぶりのパリです。
昨年は2位になって喜んだのですが、表彰の後でトロフィーとレース用のグローブを盗まれるというアクシデントがあり、事務局もかなり申し訳無さそうにしてました。

今年は3月から新しい環境になった事で、上位を狙える状態ではなかったため、モチベーションを保つように最初から全力で行けるところまで行こうと決めていました。

レース前日は、地元フランスの前年チャンピオンのジョエル・ジャノ選手ら5人ほどで近くの公園に練習に行き、20kmほど軽く流し、時差ボケもなく気持ち良くレース当日を迎えました。

朝8時35分、小雨の降る中、一般のランナーより5分早くスタートしました。シャンゼリゼ通りの石畳を一気に下り早くも先頭は4人に。その後、5km過ぎにメキシコのサウル選手のパンク、13kmでのジョエル選手のパンクで、先頭はスイスのハインツ選手と廣道の2人。

しかし、練習不足の状態では30kmまでがやっとでした。小さな上りが続き一気にペースダウンし、そのままハインツに引き離され、結局次々に抜かれ終わってみれば7位でした。しかし、前半のペース的には満足の行くもので、今のコンディションでは良かったかなという感じです。

5月のスイス、ドイツの遠征に向け今月(4月)から本格的に走り込んでいきます。

2004全国車いす駅伝大会 優勝報告(04.02.29)
広道 純 2004全国車いす駅伝大会 優勝報告
今年は例年より約1週間遅い2月29日に駅伝がありました。暖かくなるかな?と期待していたら、いきなり朝から雨。京都の雨は、また寒い!!
でも、スタートの11時30分にはほぼ上がり、路面が少し濡れた状態でのレースとなりました。

1区の安岡チョークが抜け出したものの、2kmでパンクし、あえなく集団に吸収され、結局区間5位。2区の宮平が2km過ぎに先頭を奪い返し、その後は3区、4区と後続をグングン引き離し、アンカー廣道はひたすらタイムとの戦いでぶっちぎりで競技場に。

大会記録を出せるか際どい状態だったので、ゴールテープを切るまでひたすら漕ぎ続けての大会5連覇達成でした。結局、大会記録に2秒届きませんでしたが、パンクのトラブルがあっても、2位の北九州に4分の大差をつけての勝利でした。

この大会には第1回より高円宮殿下、同妃殿下のご臨席を賜っており、昨年以降、殿下がご逝去されてからも久子妃殿下が引き続きご臨席くださっています。
以前から、よくお声をかけていただいておりましたが、今回は「アテネがんばってね」とのお言葉をいただき、「はい、金メダルを持って報告にまいります」とお約束しました。そんな、貴重な体験をして帰って来た翌日、チーム全員で大分県知事へ優勝報告に行ったところ、「5連覇、おめでとう。県民栄誉賞を授与します」と・・・

一つのことをやり続ける事の、大切さを改めて感じました。さぁ、次はV10!!

2004大阪シティハーフマラソン 優勝報告 (04.02.22)
広道 純 2004大阪シティハーフマラソン 優勝報告
2月22日、天気予報は雨。98年以来の2度目の出場となる大阪シティハーフマラソンは、曇り空の下で無事、スタートしました。

前日に大阪入りし、軽くコースの下見をしていたお陰で、大阪城公園入り口の段差にもあせらず対応し、気持ち良くスタートダッシュ。1km付近で2番手に花岡選手(東京)3番手に山本選手(福岡)の3人の先頭グループが形成される。今回の目標は、3連覇中の花岡選手を抑えての優勝と、悪条件のコースでの46分台でした。

前半から積極的に飛ばし、3km付近で山本選手が遅れて、花岡選手との一騎打ちに。途中何度もスパートしてリードするも、コーナーの減速で追い付かれるという厳しい展開のなか、ゴール手前1kmでラストスパート。わずか1秒差ながら優勝出来ました。

車いすレースでは空気抵抗が大きく、前の選手の後ろに入ると吸い込まれるように軽く走れるので、接戦になることが多いのです。タイムは47分54秒と目標にはおよびませんでしたが、コース的には満足できる結果でした。

この大会は、毎年京都で行われている全国車いす駅伝大会と日程が重なるため(今年は偶然1週ずれました)、来年の出場は難しいと思いますが、大阪のど真ん中を一般ランナー5千人に混ざって、車いすアスリートも疾走出来る貴重なレースです。
今後も、このような大会がどんどん増えていってくれることを期待します。レース中、周回コースで追い越したランナーからの声援も気持ち良かったです。

さぁ、そして今月最後のレースは29日の全国車いす駅伝大会です。我が大分チームは大会5連覇を目指します。関西圏ではKBS京都ラジオで生中継されます。11時30分に国際会議場前をスタートし西京極陸上競技場までの全5区間、21.3kmのコースで行われます。予想ゴールタイムは44分です。
今後とも、ご声援よろしくお願いします。

サマーダウンアンダーシリーズ2004 in 豪 参戦記 (04.01.23〜31)
広道 純 サマーダウンアンダーシリーズ2004 in 豪 参戦記
毎年、1月に開催されるこの大会も、今年はアテネパラリンピックの年ということで80人を超える参加者で、世界のトップ選手ほとんどが自己のレベル確認を兼ねてやってきました。
通常は24日に5kmタイムトライアルを行い、26日のスタート順を決め、26日はOZ day 10kmロードレース、28日、29日がトラックレースという過酷なスケジュールです。 おまけに、今年は23日にブリスベンで1500m、30日、31日にはキャンベラで1500mと5000mのオーストラリアGPも行われました。

まず、20日シドニー空港に到着し、タクシーで市内のホテルへ。(大会事務局は22日からオープンで送迎の手配が間に合わなかった)
着いた日から軽めの調整をしながら23日早朝、飛行機でブリスベンへ向かう。同日午後9時、1500mレースが行われましたが、結果は招待選手12人中12位。これにはさすがに凹みました。
でも原因は新しく作ったグローブ(形を変えて試してみた)、初めて試す太いタイヤ(トラックのゴムの質に合わせて転がり具合をテスト)、1月から乗り換えた車いすのポジションがあってなかったなどという事で、自分の中ではテスト走行的に走ったので、ちょっと納得。

翌24日早朝、飛行機でシドニーに戻り、5kmタイムトライアル。結果は19位でちょっとまだ本調子ではなかった。

迎えた26日、オーストラリア ナショナル デーの一大イベント、OZ day 10kmレース。
スタートが3列目で出遅れたものの、順調に順位を上げ2km過ぎにやっと第二グループの先頭まで追い付き(この時すでに先頭グループ4人は20mほどリード)何とか良い位置で走れました。結果は最後の上り坂でやや後退したものの、接戦で12位とまずまずの成績が残せました。
この辺から車いすのポジションも決まってきました。

そして、いよいよメインのトラックレースが28日、29日と始まりました。まず初日は1500m予選、400m予選を危なげなく通過し、1500m準決勝も雨の中、無事通過。400m決勝は52秒98で優勝。タイムもアテネ参加標準記録をただ一人突破しました。

調子が上がってたトラック2日目は200mが27秒55で4位(3位と0.02秒、タイムは参加標準記録突破)、そして伊版得意の800mは1分43秒34で優勝。(この種目は昨年7月アトランタ、8月スイスで3大会連続優勝出来ました)1500m決勝は3分5秒77で3位。5000mはラスト2周で接触しやや遅れての10位でフィニッシュ。
結局、トラックレース3レース合計ポイントで総合4位に入り、満足の行く結果となりました。
でも、この時点でかなり疲れが溜まってます。トレーナーに同行してもらってましたが、やはり連戦続きでヘロヘロでした。

トラックレース翌日の20日、朝9時にシドニーを出てバスでキャンベラへ。なんと4時間の移動です。これにはさすがに参りました。観光バスならともかく、乗り心地の悪い小型バスに選手はいっぱいです。寝ることも出来ず、かなり疲れました。

到着後、ホテルで1時間ほど休んで、競技会場へ。すでに一般のオーストラリア選手が黙々とアップしています。ブリスベンとキャンベラのGPは一般の陸上選手権で、その中には普通に義足や義手の選手、視覚障害の選手が健常者に混じってレースをしていて、おまけに車いすのレースも加えられてます。
日本ではほとんど目にすることのない大会です。オリンピック選手とパラリンピック選手が一緒に競技してました。

競技場で日本のFMラジオの電話出演を終わらせて、まずは5000mに出場。しかし気持ちが切れていて疲れに勝てず平凡なタイムで9位。翌31日の最後のレース1500mは予選で厳しい組み分けになり、5着で予選落ち。予選通過の4位の選手と0.01秒差で決勝を逃し、全レース終了。
さすがに、今回の日程はちょっときつかったですが、9月のアテネパラリンピックに向けて良い経験が出来ました。400m、800mの得意種目では金メダルもかなり見えてきました。

これからは9月まできっちりと追い込みを掛けて仕上げようと、良い刺激になりました。
みなさん、応援よろしくお願いします。

※サマーダウンアンダーシリーズ2004とは、毎年、南半球の真夏にあたる1月に開催される車いす陸上競技大会のこと。種目は5kmの個人タイムトライアル(15秒間隔でそれぞれがタイムを競い、10kmレースのスタート位置を決める)、オーストラリアデーの26日にあるOZ Day 10kmロードレース(サーキュラーキーがスタート・ゴールで、オペラハウスの横を通って、ハーバーブリッジをくぐるコース)、そしてオリンピックパークの競技場で行われるトラック種目100m〜10000mまでを好きなだけエントリー出来、その上位3種目の世界記録に対する%の合計で順位が決まります。この3種目(5km、10km、トラック)それぞれで順位を競いながら、それぞれに定められたポイントの合計でシリーズチャンピオンが決定します。そして、今回はブリスベンとキャンベラのオーストラリアGP(健常者の陸上選手権)がシリーズの前後で開催され、車いすの部門も加えられました。日本では珍しいのですが、オリンピアンとパラリンピアンが1つの会場で競技しました。